一般的に撮影機材としてよく聞く名前のレフ板ですが、他にもカポックという機材も使われています。カポックと言うとあまり耳に馴染みのない言葉ですが、実はこれもレフ機材の一種なのです。ではこの2つの使い方の違いは何なのか、今回はそれご紹介して行きます。 レフ板は撮影の被写体に光を反射させる板のことです。乱反射の一種です写真や映画やテレビの撮影に使われます。レフはドイツ語で反射を表すレフレックスから撮ったものです。
太陽光や人工照明などの光を反射させて間接的な光として利用します。ではなぜレフ版を使うのでしょうか。ポートレート撮影などは逆光で撮影することが多いのですが、順光だと顎の下の強い影が出るなど、顔の表情が硬くなってしまいます。だからと言って逆光でそのまま撮影してしまうと被写体が暗く映ってしまうので、逆行などのシーンで使用し明暗の差を減らすことがレフ板の大きな役割なのです。場合によってシーツのような白い布を使ったりします。つくりは、反射材となる布を金属または樹脂の枠に貼り付けたもので折りたたむことも可能です。よりしっかりと撮影をするために、光の反射をうまく利用して被写体に表情を映し出し、優れた効果があります。カラーも豊富で、白と金と銀と黒があります。
カポックはスチールムービー、撮影のどちらでも使える撮影の補助道具です。光を拡散させたり逆に光の拡散を抑えたり光を遮るなど、様々な光の調整に使われます。別名大きなレフ板とも言われています。表が白、裏が黒で両面を使用して360°好きな角度に調整して使えます。白の面は光を拡散させて印象を明るくし、黒の面は光の拡散を抑えて立体的な印象にします。また自然光を遮断する壁や囲いの役目も果たし、人工的な自然光を作ることが可能です。素材は発泡スチロールやベニヤ板などですが、移動が簡単にできるメリットがある発泡スチロールが多く使われています。サイズは大きく、通常のレフでは光を届けずらい全身の撮影など、幅広く活用できます。ですので2つの決定的な違いはズバリ大きさなのです。
レフ板は折りたためるなど持ち運びの便利さがありますが、カポックは折りたためない分サイズを優先させています。 この2つは、スタジオ撮影で被写体をとても明るく魅力的な印象にするために絶対に欠かせない道具なのです。もしもスタジオで写真の撮影をする機会があるようでしたら、ぜひ置いてある機材に注目してみてください。スタジオ全体の印象が大きく変わるはずです。