日本と世界を写真専攻で比較すると、大学や専門学校に違いがあることが分かります。日本国内の場合だと、私立の大学だけでも50以上も専攻科を持つ学校の名前が並びます。国公立や短大、専門学校も加えれば100を超えますから、改めて国内の写真専攻科を持つ学校は多い傾向が見られます。国公立大学は絶対数こそ少ないですが、例えば北海道教育や長岡造形大などが、有名学校として知られます。
国内で他に有名学校を紹介するとなると、専用の施設を設置して表現や映像論、現代写真を学べる東京藝術大が挙げられます。京都工芸繊維大も割と有名ですから、国内の国公立狙いならこのあたりが有力な候補となるでしょう。一方、私立なら神戸松蔭女子学院大、京都の同志社女子大に、ファッション系から入れる杉野服飾大が有名学校です。他にもAIやロボット、ゲームに力を入れている名古屋国際工科専門職大に、英語教育や留学の道がひらける東京国際大もあります。日本の写真専攻科を持つ大学は、このようにバラエティに富んでいて、様々な角度から写真の勉強に入れるのが特徴だといえます。
専門学校ならメディアの道が目指せる東放学園専門学校、3年制で好きなことにとことん取り組める、トライデントデザイン専門学校も狙い目でしょう。中に、働きながら学べるはオンラインコースなども存在します。
海外ではイギリスのコベントリー大学が有名学校で、芸術学部写真学科を設置しています。著名な学校の中でも現代的と高く評価され、高品質な教育で国内外に存在感を放ちます。伝統よりも新しい表現に挑戦したい場合は、アメリカのスクール・オブ・ビジュアル・アーツも紹介しないわけにはいかないです。この学校は漫画家とイラストレーターの手で創立された、珍しいルーツを持つ私立大です。元々は漫画家、イラストレーターを養成する為の学校でしたが、次第にCGやデザイン、広告に写真も扱うようになります。
社会に貢献する人材の育成を理念として、幅広く生徒を受け入れたり質の高い教育を提供しています。海外では同じく、アメリカのサバンナ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインも有名かつ有力です。名前のようにアートとデザイン、それにファッションを柱とした学校で、環境維持を考えたデザインやアクセサリーデザイン、絵画と写真などが学べます。漫画やアニメ、テレビの脚本と実に多岐にわたりますが、写真もしっかり学べるので、刺激的な環境に身を置きたい人に適しています。写真専攻といっても、それ一辺倒ではない学校が多いですから、関連する学習内容も併せて色々なことが吸収できるはずです。