カメラの性能が向上しているからこそ、素人であっても被写体にレンズを向けてシャッターボタンを押すだけで美しい写真撮影ができる環境が整っていますが、誰もが美しい写真撮影ができるが故に撮影機材の活用により唯一無二の仕上がりにさせられます。シャッターボタンを押すだけで素人でも本格的な写真撮影ができる状況下で、唯一無二の仕上がりにすべくポイントになるのが光の扱い方です。
理由は。同じ機種を使用して同じ被写体を撮影しても光の様子によって印象が顕著に異なる様子が挙げられ、特に意識する必要があるのが逆光写真です。逆光写真は被写体が黒くなるため、被写体をすっきりとした印象にしたかったりアート作品として撮影する場合には意識的に用いられる事例もありますが、思い出作りや販促用の写真など他者に被写体の正しい状態を見せたい時には逆光写真にならないようにする必要があります。そのように逆光写真を防ぐ時には、カメラが自動的にストロボ撮影をしてくれる事例も多いのでストロボ撮影を選択するユーザーも少なくないものの、一方向からピンポイント的に強い光を当てる特性上独特な仕上がりになります。
しっかりと光を当てて逆光写真を防ぎつつも自然な明るさにさせられるのがアンブレラであり、名称通り雨が降っている時に使用する傘にとても近い形をしているのが特徴的です。雨の日に手にする傘に似ていますが、手で握る部分が存在しないなどの差異がありますし、内側についても意識的に白色もしくは銀色など色が使用されている差異もあります。アンブレラの内側に対してシャッターボタンを押すのと同時にストロボを光らせる事で広い範囲に向けて光が拡散させられるので、カメラの本体に内蔵されているストロボを使用するよりも自然かつ優しい明るさになります。
アンブレラは、それぞれ雨の日に使用する傘の形状をしている点では共通しているものの内側と外側で使用されている色などに違いがあり、内側と外側の両側が白色のタイプは内側から当てた光が外側に到達しつつ室内に拡散するため、撮影場所の天井が高くない時に良い選び方です。内側が白色でありつつも外側が黒色のアンブレラは、黒色という光を通さない色を外側に使用しているが故に被写体のみに光を当てる事ができるので、天井に反射させられるほど高くない時や作風上反射させる必要が無い時に良いです。他にも外側が黒色でありつつも内側が銀色のタイプも存在し、光を反射させやすい銀色の特性上とても明暗がはっきりとさせられます。