グループポートレートの写真撮影を行う際には、撮影の基本を念頭に置いておく事はもちろん単独でポートレート撮影をする時に意識する事を複数の人々に対しても意識する必要がある上に、被写体が人である事も重視します。
被写体として活動している方ではない場合、カメラを向けられると緊張感から強張った表情を見せる方が少なくないですが、カジュアルな雰囲気の作品を目指している時はもとより真剣さが感じられる作品を目指している時でも自然に見えるよう、コミュニケーションを取りながらシャッターを押していくようにしましょう。
また、グループポートレートの場合は写っている人達の顔がはっきりと理解できるように近づきやすい傾向にありますが、被写体に近づくと顔がはっきりと見えるようになるものの背景の映り込みが少なくなるので、撮影した場所がわかりにくくなります。
そのため、場所がわかるように背景も入れる事が大事ですが、撮影する場所のスペースが広くなくて後ろに下がれない時には椅子の座面に立ち、段差を利用すると後ろに下がらなくても広い範囲が撮影可能です。
そして、写真撮影では被写体が動かない物を撮影する場合でも1枚だけではなく、多くの枚数を撮影する事が良い作品を残すためのヒントとなるのですが、多くの枚数を撮影する事はグループポートレートでは尚一層重要性が高まります。
映り込む人数が多くなるほどしっかりと全員の表情を記録する事が難しくなるので、できるだけ多くの回数シャッターを切っておいた方が後で選択肢が増やせますし、シャッターを切る回数が多くなれば撮られる事になれるため表情も自然になります。
そのようにシャッターを切る回数を増やす時に覚えておくべき事は、人数が多くて前列に位置している方々が身体に負担がかかっていないか把握する事です。負担がかかる姿勢で過ごし続けると表情に疲労感が出てしまい顔付きが暗くなってしまう場合もあるので、できるだけ迅速に多くの枚数を撮影しておきましょう。グループポートレートは映り込む複数の人々が居なければ作品を完成させられないですが、独学で学びを深めたり技術を磨いておける事として挙げられるのが、構図などを意識して撮影できるようになる事です。
構図は色々な形式がありますが、最も簡単かつ作品の印象に大きく関係するのが水平であり、水平が保たれた状態で写真撮影を行えば整理された印象になるため、大勢の方が写っていてもすっきりとした見た目になります。