子供のスポーツの習い事や、野球やサッカーなどの試合を見に行った時に、写真を撮りたいと思うこともあるでしょう。スポーツの写真となると一般的には動いている人物をとらなければならないので、なかなかうまく撮ることができません。このようなために、スポーツ写真の上手な撮り方のコツやポイントについて、またどのような写真機材を選択するのかなどを把握し、その技術や知識を活用するとよいでしょう。

第一に観客席から撮影するのであれば、ズームができる、レンズが必須となります。当然のことではありますが、観客席から撮りたいと思うものまではかなりの距離があるでしょう。その際に重要なことは、焦点距離を調節することができるズームの撮影ができる望遠レンズです。競技場の規模や選手までの距離によっても異なりますが、目安としては200ミリは欲しいところです。また団体競技などで複数の選手を同時に撮影したいとなった場合には、広範囲にピントを合わせなければなりません。晴れている屋外競技で撮影するのであれば特に問題はないかもしれませんが、体育館などを使った屋内競技の場合には、写真が暗くなってしまう可能性があります。そのため明るいレンズを選ぶことが大切で、目安としては、F2.8以下のレンズを選びたいところです。
次に上手に撮影するコツやポイントとしては、設定で最優先するべきはシャッタースピードとなります。せっかく明るく写ったとしても、ピントが合っていなかったり、暗かったりしてしまうと意味がなくなってしまいます。スポーツの写真においてシャッタースピードは最優先事項と言えます。もしも野球のバッティングやサッカーのシュート、バレーボールのスパイクなどというように、まばたきもできないほど見逃せないシーンを撮影したいのであれば、連写モードを設定することが求められます。連続して撮影することによって、決定的な瞬間をカメラに収められる確率が大幅に上がります。
スポーツ写真を撮影するに当たり絶対に守らなくてはならないことが、ストロボを使用してはならないということです。特に屋内などできれいな明るい写真を撮りたいからと言って、ストロボをつけたくなるかもしれませんが、競技中にストロボで照射した場合には、アスリートに影響を及ぼす可能性があります。国際試合ともなるとレーザーポインターのような妨害行為にみなされることもあるため、あらかじめストロボが光らないように設定しておくことが大切です。